消費者金融とについて
消費者金融は、一般の消費者に対して担保無し、連帯保証人無しで融資を行うことが主要業務となっている業者のことを指します。貸金業法の規制をうけて営業している貸金業者の一種で、正規の業者であればホームページなどに登録番号が掲載されています。無登録業者は消費者金融とはいわず、単に違法な貸金業者と呼ばれ、その中でも特に以上に高い金利でお金を貸し付けて、苛烈あるいは巧妙に取り立てを行う者はヤミ金業者と呼ばれます。
消費者金融という呼称が定着したのは1980年代後半で、かつてはサラリーマン金融(サラ金)、街金、高利貸しなどと呼ばれていました。消費者金融業界は1950年代半ば頃に形成され、経済成長に伴う国民の所得増加や、消費に関する意識の変化などにより、大きく成長しました。しかし、業界が大きくなるとともに、貸し付けや取り立てにおけるトラブルや、多重債務の弁済が困難になった者による自殺など、業界の暗部も大きくクローズアップされるようになりました。こうした流れを受けてできたのが貸金業規制法で、1983(昭和58)年11月に施行され、消費者金融業者はすべて行政の監督下におかれることになりました。
貸金業規制法は今日に至るまで何度か重要な改正が行なわれており、その度に規制が厳しくなっています。そのため、貸金業者の多くは個人向け融資だけでは十分な利益をあげられなくなっており、信用保証業務などの他の業務に進出するなどで生き残りをはかっています。